大工舎 リフォームの施工例 青森県八戸市で無垢材、木造新築住宅なら大工舎

施工例

O様邸 R2.7~R2.8 十和田市

①before
ベランダの外壁が剥がれているので、貼替を頼まれました。おそらく雨水が手すりの板金笠木から入った感じです。

②before
ベランダの右端の外壁の状態は、排水口を中心にひどい感じです。中の木下地が腐っているようです。

③解体中
ベランダの右端を剥がした所です。構造材である30㎝の梁がほとんど腐っていました。角柱もかなり腐っています。これほど腐るには建てた頃から進んでいなければこれ程までにはなりません。施工不良です。
ベランダの排水口の雨仕舞が普通でなかったようですし、透湿防水シートもベランダだけ省かれていました。

④解体中
腐っていた梁を支えていた柱も2/3腐っていて黒土になっていました。
一番大事な土台まで被害が及んでいまいした。住んでいる家でここまでダメージを受けた物件は初めてでした。
毎回、改善方法を考える時間は少ないですが、新築工事時の木組みの経験がこのような時に活かされます。

⑤工事中
腐っている部分は切り取り、生きている材は残し、構造に無理がないように足りない部分は補強材をいれます。

⑥工事中
腐っている柱と土台は切り取り新しい土台と継ぎました。
既存の土台に継手を加工することは容易ではありません。新しい土台と上手くつながりました。

⑦工事中
新しい柱を立て、この後切り落として短くなった筋交いも継ぎ伸ばし、補強として金物を取り付けました。これにより通常の耐震性能になりました。
構造材がしっかりできれば、この後の工事はそれ程難しくはありません。
いかに傷口を小さくして、腐食部分を切り取るかが復元できるカギです。

⑧工事中
腐った材は交換し、透湿防水シートと下地材を打ち付けた所です。
この下地材が思っている以上に重要です。空気層を設けて部屋から湿気で外壁材の裏が濡れないようにする作用があります。
外壁が濡れると冬場の凍害の原因になります。

⑨工事中
外壁を貼り始めました。これでこの先も安心です。

⑩after
足場が外れ、完成しました。
ベランダの骨組みは改修され外壁も一新しました。

⑪after
写真③、④で映っていた腐った梁、柱が新しくなりまた腐食の原因を改善したのでこれからは安心して暮らすことができます。

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